SNSマーケティングにおける主要なマーケティングチャネルであるTikTokは、投稿内容に応じて多くのユーザーに動画が表示されやすく、短期間で認知を広げられる点から注目を集めています。TikTokでバズる方法は多岐にわたりますが、動画のクオリティだけでなく、ハッシュタグの使い方が成果を大きく左右することも忘れてはいけません。ハッシュタグは、動画の内容やテーマをTikTok側に伝え、興味・関心の高いユーザーに届けるための重要な手がかりとなります。
本記事では、TikTokにおけるハッシュタグの目的やメリットを整理したうえで、効果的な付け方や注意点・編集方法を分かりやすく解説します。

TikTokでハッシュタグを設定する目的・メリット
- 再生数が増加しやすい:ハッシュタグは「おすすめ」フィードに表示される指標になります。関連度の高いユーザーだけでなく、フォロワー以外のユーザーにも動画が届きやすくなり、再生数の増加が見込めます。
- エンゲージメントの向上が見込める:関連度の高いユーザーに動画が届きやすくなるため、視聴完了率の向上やいいね・コメントを集めやすくなります。
- 拡散力や話題性を高められる:トレンド系ハッシュタグを活用することで、注目度が上がり、動画がバズる可能性を高められます。
- 訴求力が向上する:商品名・悩み系のハッシュタグを検索するユーザーに動画が表示されやすくなり、購買意欲の高いユーザーへ効果的に訴求できます。

TikTokハッシュタグの付け方・編集方法
TikTokのハッシュタグは以下の手順で設定できます。
- 動画を撮影またはアップロードし、右下にある「次へ(赤ボタン)」をタップ
- 投稿の設定画面で「#ハッシュタグ」をタップ
- 「#」に続けてハッシュタグとして設定したい単語やフレーズを入力する
TikTokのハッシュタグは以下の手順で編集できます。
- ハッシュタグを追加・変更したい動画を開く
- 動画の右下にある「・・・」をタップ
- 「投稿を編集」をタップ
- ハッシュタグを変更し、「保存」をタップ
効果的なTikTokハッシュタグの選び方
1. 競争の少ないハッシュタグを選ぶ
効果的にTikTokでハッシュタグを活用するためには、まず自分の動画内容やターゲットに合った「ニッチなハッシュタグ」を見つけることが重要です。投稿数が極端に多いビッグワードは拡散力がある一方で競争も激しく、動画が他の投稿に埋もれてしまう可能性があります。そのため、テーマや悩み、利用シーンなどを具体化したハッシュタグを選ぶことで、関心度の高いユーザーに動画を届けやすくなります。
例えば「#ダイエット」ではなく、「#社会人ダイエット」「#運動不足解消」のように細分化することで、動画内容と視聴者のニーズが一致しやすくなります。ニッチなハッシュタグは爆発的な再生数を狙うものではありませんが、視聴完了率やエンゲージメントを高めやすく、アルゴリズムに正しく評価されるための土台づくりに有効です。まずは自分の強みや専門性が活きるニッチを明確にすることが、安定した運用につながります。
2. トレンド要素を取り入れる
TikTokで再生数や認知拡大を狙ううえで、ハッシュタグにトレンド要素を取り入れることも欠かせません。TikTokでは、特定の楽曲や話題のキーワード、チャレンジ企画などが短期間でトレンド化し、それらに関連する動画が多くのユーザーに視聴されやすくなります。TikTokでトレンドを把握するには、以下の2つの方法があります。
- 一般ユーザー向けのトレンドページや検索バーを活用する
- TikTokクリエイティブセンターのトレンド発見ページを活用する
特に、運用者向けであるトレンド発見ページを活用するのがおすすめです。過去7日間・30日間・120日間といった期間別に、人気ハッシュタグをトップ100まで一覧で確認できます。さらに、業種やカテゴリで絞り込めるため、全体的なトレンドだけでなく、自身のビジネスや発信ジャンルに近い分野で注目されているハッシュタグを把握できます。
3. ブランドハッシュタグを作成する
TikTokで継続的に認知を高めたい場合、ブランド専用のハッシュタグを作成することも効果的です。ブランドハッシュタグとは、企業名や商品名、キャンペーン名などをもとに独自に設定するハッシュタグのことで、関連する投稿を一つのテーマとして集約できる点が特徴です。
ユーザーがハッシュタグ付きで投稿することでUGC(一般ユーザーが投稿するコンテンツ)が蓄積され、ブランドに関する動画を一覧で確認しやすくなります。さらに、プレゼントキャンペーンと組み合わせることで、投稿への参加ハードルが下がり、UGCの創出を加速させることができます。単発施策にとどめず、日常的な投稿や参加型企画でも継続的に使用することで、認知の積み重ねとブランド想起の強化につながります。
4. ピラミッド構造を考慮する
TikTokのハッシュタグを効果的に活用するためには、ピラミッド構造を意識してハッシュタグを選定しましょう。ピラミッド構造とは、投稿数が多い広い意味を持つハッシュタグを上位に置き、その下に中規模のカテゴリタグ、さらに具体的な内容やターゲットを示すハッシュタグを配置する考え方です。この構造を踏まえ、ハッシュタグは計3〜5個程度に絞るのが効果的とされています。数を増やしすぎると動画のテーマがぼやけてしまうため、役割の異なるハッシュタグを厳選することが重要です。
例えば以下の動画だと、ジャンルを示す「#メイク道具紹介」、その関連テーマとして「#モーキス2in1リップ」を用いています。さらに動画内容を具体化するタグとして、過去にメイベリンが実施したハッシュタグチャレンジ「#落ちないリップチャレンジ」を組み合わせて、ピラミッド型のハッシュタグを実現しています。
5. TikTokハッシュタグチャレンジを開始、または参加する
TikTokでは、ハッシュタグチャレンジを開始したり、既存のチャレンジに参加したりすることで、大きな拡散効果を狙うことができます。ハッシュタグチャレンジは、特定のテーマや動作を共通ルールとして投稿を促す参加型施策で、ユーザー同士の投稿が連鎖しやすい点が特徴です。実際に、ブランドがオリジナルのハッシュタグチャレンジを展開し、短期間で大量のUGCを創出した成功事例もあります。
一方で、企業が公式にチャレンジを実施する場合、数百万〜数千万円規模の費用が発生することもあるため注意が必要です。予算や目的に応じて、広告として実施するだけでなく、他企業が実施する既存チャレンジに参加することもできます。

TikTokでハッシュタグを付ける際の注意事項
動画内容と無関係なハッシュタグを付けない
TikTokでハッシュタグを設定する際に最も注意したいのが、動画内容と無関係なハッシュタグを付けないことです。一時的な露出を狙ってトレンドタグや人気ハッシュタグを乱用すると、動画の内容が視聴者に正しく伝わらず、途中離脱やスキップにつながる可能性があります。特にTikTokでは、視聴完了率やエンゲージメントなどの初動指標が評価に影響するとされているため、内容との関連性が低いタグは結果的にアルゴリズム上の評価を下げてしまう恐れがあります。動画内容と一致したハッシュタグを厳選し、視聴者の期待と実際の内容にズレを生まないようにしましょう。
ハッシュタグをつけすぎない
TikTokでは、ハッシュタグを多く付ければ効果が高まるわけではありません。過剰にハッシュタグを設定すると、動画のテーマや狙いが分散し、アルゴリズムや視聴者に内容が伝わりにくくなる可能性があります。ハッシュタグは動画の内容やターゲットを端的に示す役割を持つため、数よりも関連性や役割を重視することが重要です。動画内容に合った3〜5個程度のハッシュタグを選定しましょう。
投稿する時間帯にも考慮する
TikTokでハッシュタグを活用する際は、投稿する時間帯にも注意が必要です。同じハッシュタグを使っていても、ユーザーがアクティブな時間帯に投稿するかどうかで、初動の再生数やエンゲージメントに差が出ます。特にTikTokでは、投稿直後の反応が「おすすめフィード」への表示に影響するとされているため、投稿タイミングも含めて最適化することで、効果を最大化しやすくなります。
表記を統一する
表記ゆれがあると、投稿が複数のハッシュタグに分散し、UGCの集約や効果測定がしづらくなります。そのため、ハッシュタグで用いる表記を統一することが重要です。特に、全角・半角、英字の大文字小文字、記号の有無などは混在しやすいため、事前に表記ルールを決めておくと安心です。
まとめ
TikTok Shopなどへの購買導線を含め、TikTokマーケティングはハッシュタグの設計一つで成果が大きく左右されます。そのため、まずは動画の内容に合ったハッシュタグを設計し、ピラミッド構造を踏まえて3〜5個程度に整理して運用するといいでしょう。またトレンドはTikTokクリエイティブセンターで把握し、TikTokハッシュタグチャレンジやブランドハッシュタグ、プレゼント企画と組み合わせればUGC創出や認知拡大も狙えます。一方で、無関係なタグの乱用や付けすぎ、表記ゆれは評価を下げる要因になるため注意しておきましょう。
よくある質問
TikTokのハッシュタグは何個までつけられる?
ハッシュタグは最大5つまで付けることができます。
TikTokのハッシュタグの付けすぎはよくない?
ハッシュタグを付けすぎると動画のテーマや狙いが分散し、アルゴリズム上の評価が下がったり、視聴者に内容が伝わりにくくなったりする可能性があります。数を増やすよりも、動画内容やターゲットに合ったハッシュタグを3〜5個程度に絞ることが重要です。
TikTok投稿時にハッシュタグを付け忘れたら、後から追加できる?
ユーザーによって異なりますが、後から追加できる場合もあります。ハッシュタグの追加・変更を含むキャプションの編集は1日1回まで行うことができ、投稿から7日以内であれば可能です。投稿後8日以上経過した動画は編集できませんのでご注意ください。
人気のTikTokハッシュタグは?
- #fyp(For You Pageの頭文字をとったハッシュタグ)
- #vlog(Video Blogの略称)
- #TikTokレシピ
- #コスメ
- #本気出してみた
- #歌ってみた
※TikTokの仕様は変更される場合があります。本内容は執筆時点(2026年2月9日)の情報をもとにしており、最新の仕様についてはTikTok公式サイトよりご確認ください。
文:Ryutaro Yamauchi





