起業してECサイトを構築しても、すぐに収益が安定するとは限りません。売り上げが伸びていても、季節要因や広告費、在庫調整などの影響で、手元資金が不足することもあります。そうした状況では、本業を維持しながら得られる副収入は非常に心強い支えとなります。
本記事では、企業などの募集や依頼に応える方法、主体的に完結できる方法、ECストアの運営を通じて収入を広げる方法と、三つの切り口から副収入を得る方法を紹介します。

募集や依頼に応えて得る副収入
企業等が提示する募集や依頼に応じて報酬を得る方法は、取り組みやすい選択肢の一つです。クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングや各種求人サイトを通じ、仕事内容や条件が提示されている案件を効率よく探せます。
- 記事作成やコンテンツ制作の依頼を受ける
- アンケート回答やフォーカスグループへの参加で謝礼を得る
- 製品やサービスの利用レビューで報酬を得る
- ウェブサイト制作やアプリ・ゲームのテスト案件に参加する
- 調査や現地確認の業務を請け負って報酬を得る
- 生活支援や軽作業の依頼に応えて収入を得る
- 配達サービスに登録して報酬を得る
- 経理や事務作業のサポート業務で収入を得る
- 企業や個人のSNS運用を代行して報酬を得る
- 文字起こしやデータ入力などの事務作業を請け負う
1. 記事作成やコンテンツ制作の依頼を受ける
ウェブメディアや企業ブログ、SNS投稿など、さまざまな媒体向けに文章を制作するライティング業務です。一般的な記事作成や、商品やサービスの魅力を伝えるコピーライティングなど、仕事の範囲は多岐にわたります。ライティングは、内容や分量、納期が明確なことが多く、自分のペースで調整しやすい点が特徴です。また、案件の多くはネット上で完結するため、文章力を仕事に活かしたい人にとって、取り組みやすい副収入の一つといえるでしょう。
2. アンケート回答やフォーカスグループへの参加で謝礼を得る
企業や調査会社が商品やサービスの改善に役立てるため、一般の人から意見を集める目的で実施されるのがアンケート調査やフォーカスグループです。オンラインアンケートは短時間で回答できるものが主流です。フォーカスグループでは特定のテーマについて意見を述べることで、内容や拘束時間に応じた謝礼が得られます。単発で完結するため、継続的な作業が難しい人でも取り組みやすい副収入の方法といえるでしょう。
3. 製品やサービスの利用レビューで報酬を得る
企業の新商品やサービスを実際に利用し、感想や改善点を伝えて報酬を得る方法です。対象は美容製品や日用品から、オンライン講座やレッスン、アプリまで多岐にわたります。多くの場合、指定された条件に沿って一定期間利用し、使用感や気づいた点をレポートとして提出します。専門知識よりも率直な意見が求められるため、日常生活の感覚で取り組めます。
4. ウェブサイト制作やアプリ・ゲームのテスト案件に参加する
ウェブサイトやアプリ、ゲームなどの動作や操作性をチェックする仕事です。画面表示やボタンの挙動、リンクの遷移などを実際に操作し、不具合や気づいた点を報告します。スマートフォンやタブレットなど複数端末での確認が求められることもあります。また、ウェブサイトのデザイン調整や簡単な修正といった制作寄りの業務を含むケースも見られます。案件数が比較的多く、一定のスキルがあれば見つけやすい副収入です。
5. 調査や現地確認の業務を請け負って報酬を得る
企業や団体の依頼を受け、指定された条件に沿って事実確認や情報収集を行う業務です。現地での写真撮影や設備、周辺環境のチェックなど、定められた項目を客観的に記録します。不動産関連の調査が代表的ですが、大学や研究機関が実施による実験や測定の補助などの案件もあります。単発の依頼が多いため、都合の良いタイミングで取り組みやすい副収入の方法です。
6. 生活支援や軽作業の依頼に応えて収入を得る
人や動物の世話をするタイプとしては、高齢者の見守りや生活介助、保育、ペットの世話などがあります。事業者や団体を通じた募集が一般的で、人手不足を背景とした依頼も目立ちます。業務内容や時間帯によって報酬は異なり、夜勤などのケースでは高めに設定されます。
また、家事代行や不用品整理、簡単な修繕など、日常生活の困りごとを代行する仕事もあります。いわゆる「便利屋」的な業務が中心で、専門資格を必要としない作業も多くあります。ただし、電気や設備工事など資格が必要な場合もあるため、対応範囲の事前確認が重要です。単発で完結する案件が多く、地域に根ざしたサービスとなります。
7. 配達サービスに登録して報酬を得る
商品や食事などを注文者へ届ける配達業務です。代表例はUber Eatsや出前館、Wolt、menu などのデリバリーで、配達の受注から報酬の確認までスマートフォンのアプリ一つで完結します。稼働時間を自由に選びやすく、短時間の作業を積み重ねられる点が特徴です。こうした働き方はギグエコノミーの一例としても知られており、スキマ時間を活用して副収入を得たい人に向いた選択肢といえるでしょう。
8. 経理や事務作業のサポート業務で収入を得る
企業の経理や総務、人事などの管理部門を、外部からサポートする仕事です。請求書処理や記帳代行、月次データの整理、年末調整に関わる補助作業など、一定の会計知識や実務経験を必要とする募集が多く見られます。近年は、freeeなどの会計ソフトをはじめ、特定のツールの使用経験を条件とする案件も増えています。業務の進め方が標準化されたことで、経験を汎用スキルとして活かしやすくなっています。
9. 企業や個人のSNS運用を代行して報酬を得る
企業等が運営するSNSアカウントについて、投稿作成や簡単な画像編集、コメントやDMへの対応などを代行する仕事です。商品やサービスの告知に加えて、フォロワーとのやり取りや投稿内容の整理、反応を踏まえた改善提案まで求められる場合もあります。あらかじめ定められたガイドラインや投稿ルールに沿って進めるケースが多く、日常的にSNSを利用している経験が活かされやすい点が特徴です。トレンドへの感度や文章力次第で、長期的な副収入につながることもあります。
10. 文字起こしやデータ入力などの事務作業を請け負う
文字起こしは、会議や取材、講演などの音声情報を基に、内容を正確にテキストへ書き起こす業務です。一方、データ入力は名刺や帳票、アンケート結果などの視覚的情報をもとに、入力や整理を行う作業です。いずれも一定の正確さとスピードが求められるため、地道な作業をやり遂げる集中力が保てる人に向いています。

自分で完結できる方法で得る副収入
自分で完結できる形の副収入は、他者からの依頼や募集に左右されず、自分の判断でスタートできる点が特徴です。不要品販売やデジタルコンテンツ提供など、身近な資産や経験を活用できる方法が多く、作業量や頻度を柔軟に調整できます。
11. 不要品をオンラインで販売する
自宅にある不要品を、フリマアプリやオンラインマーケットを通じて販売する方法です。衣類や書籍、家電、家具、趣味用品など、日用品がそのまま収入につながります。出品から発送までを自分で完結でき、作業量や頻度を自分で調整しやすい点が特徴です。持ち物を整理したいときだけ取り組むこともできるので、フルタイムで働いている場合も本業を邪魔することがありません。中古の家具や古着などが想定以上の価格で売れるケースもあり、意外なお金の稼ぎ方として注目されることもあります。
12. 家庭教師や個人指導で知識や経験を活かす
得意分野や経験を活かし、学習やスキル習得を支援する方法です。学校科目の指導に限らず、資格試験対策や実務知識の整理、受験サポートなど、指導内容は幅広く設定できます。対面・オンラインのどちらにも対応でき、指導時間や回数を自分で調整しやすい点が特徴です。
また、日本語の個人指導も同じ枠組みで行うことができ、学習者の目的やレベルに合わせて内容を柔軟に組み立てられます。口コミやSNSを通じて信頼を積み重ねることで、継続的な受講や新規集客につなげやすくなります。
13. 写真・イラストなどのデジタルコンテンツを販売する
写真やイラスト、音楽、動画、デザイン素材など、データとして提供できるコンテンツをオンラインで販売する方法です。デジタルコンテンツは在庫や発送が不要で、一度制作すれば同じ作品を繰り返し販売できる点が大きなメリットです。コンテンツ販売は物理的な制約を受けにくく、自分のペースで取り組みやすいため、ネットで稼ぐ方法としても在宅で稼ぐ方法としても有力です。
代表的な例としては、写真やイラストを専門の販売サイトに登録し、ライセンス提供により収益を得る方法があります。近年では、音楽のデジタル配信や、動画や電子書籍の販売も一般的になりました。こうしたプラットフォームを活用すれば、個人でも比較的容易に作品を公開できます。
14. 駐車場や物品を貸し出して収入を得る
未使用の駐車スペースや、利用頻度の低い物品を第三者に貸し出し、使用料を得る方法です。近年は、個人資産を必要な人と共有するシェアリングが普及し、短時間・短期間での貸し出しがしやすくなっています。
ブランド品やカメラ、家電、アウトドア用品など、購入頻度は低いものの一定の需要がある物品も、貸し出し資産として活用できます。必要なときだけ提供できるため、生活スタイルを大きく変えずに取り入れられます。利用規約や補償条件の確認は必要ですが、遊休資産を有効活用する副収入の形として検討しやすい方法といえるでしょう。
15. 動画コンテンツを配信して広告収入を得る
YouTubeなどの動画共有プラットフォームでコンテンツを公開し、主に広告から収入を得る方法です。特定のテーマの解説動画や、趣味・実体験の共有、チュートリアル形式の動画など、内容は自由に設計できます。動画は資産として蓄積されていくため、再生され続ける限り収益が発生する可能性があります。
広告収入を得るには、一定の再生実績や視聴時間など、プラットフォームが定める条件を満たす必要があるため、すぐに収益化できるとは限りません。しかし、継続的に動画を公開することで、条件達成を目指せます。また、知名度が高まると、スポンサーによる案件やライブ配信での投げ銭など、収益源が広がる場合もあります。

ECストア運営者の強みを活かして得る副収入
副収入というと、新たに副業やサイドビジネスを始める必要があると考えがちですが、ECストアを運営している場合、既存の仕組みや資産を活かして収入を広げることも可能です。商品や顧客、運営ノウハウを基盤に、無理なく追加の収益源を組み込める点は、EC経営者ならではの強みといえるでしょう。ここでは、ECストア運営に関連した副収入の方法を4つ紹介します。
16. クロスセルとアップセルで注文単価を高める
既存のECストア運営と自然に組み合わせやすい方法として、クロスセルとアップセルがあります。クロスセルとは、商品を購入しようとしている顧客に対し、関連性の高い別商品を合わせて提案する手法です。たとえば、スマートフォンケースを閲覧している顧客に、画面保護フィルムや充電ケーブルを勧めるといった形が代表例です。
一方、アップセルは、検討中の商品よりも上位モデルや付加価値の高い選択肢を提示する方法です。たとえば、素材・機能が強化されたバージョンを紹介することで、顧客の選択肢を広げながら購入単価の向上を図れます。いずれも新たに商品を仕入れたり集客を強化したりする必要がなく、既存のアクセスや顧客を活かせる点が特徴です。
こうした施策は、Shopifyアプリを活用すれば効率的に導入できます。
BiNDec|チェックアウトカスタマイズ:購買意欲が最も高まるチェックアウト画面でスムーズな追加購入を促します。
PeecAI:AIレコメンドエンジン|アップセルクロスセル:運営者の負担を抑えつつ、訪問者ごとに最適な商品提案を行う仕組みを提供します。
送料無料バー&アップセル.amp:送料無料までの残り金額を可視化して追加購入を後押しします。
17. アフィリエイトマーケティングで紹介収益を得る
ECストアの運営では自社商品の販売を優先するため、他社の商品やサービスを紹介するアフィリエイトは一見、相反するように感じられるかもしれません。しかし実際には、EC運営の知見や経験そのものが価値あるコンテンツとなり、それを利用して収益につなげることが可能です。マーチャント自身がアフィリエイトプログラムに参加することをShopifyでは奨励しています。
アフィリエイトマーケティングでは、ブログ記事やコンテンツ内で他社の商品やサービスを紹介し、そこから購入や申し込みなどの成果が発生した場合に報酬が得られます。たとえば、ECストアの運営ノウハウや使用しているツールを紹介し、その流れで関連サービスへのリンクを設置するといった形です。EC運営と並行して取り組みやすい副収入の手段といえるでしょう。
18. ドロップシッピングで商品ラインナップを広げる
ドロップシッピングとは、商品の製造・在庫管理・発送を外部の事業者に任せ、自分のECサイトでは販売と顧客対応に専念する販売モデルです。商品をサイトに掲載し、注文が入った時点で仕入れと発送が行われるため、事前に在庫を抱える必要がありません。
すでにECサイトを運営している場合、ドロップシッピングは既存ブランドを活かしながら商品数を増やす手段として有効です。たとえば、ストアの世界観やロゴ、デザインコンセプトが明確であれば、そのデザインをTシャツやマグカップ、トートバッグなどに展開し、追加の商品として販売できます。
この方法の大きなメリットは、在庫リスクが低いことに加え、注文から配送までの流れを自動化しやすい点にあります。外部のECモールで単発的に販売するよりも、自分のECサイト内で行うことで、既存顧客との接点を保ちながら相乗効果を狙えます。EC運営の延長線上で取り入れやすい、副収入向けの販売手法といえるでしょう。
19. サブスクリプションサービスで定期収入を得る
サブスクリプションサービスとは、顧客が定期的に商品を受け取る仕組みを提供し、継続的な収入を得る方法です。対象となるのは、歯磨き粉やスキンケア用品、食品、消耗品、アパレルなど、一定の頻度で定期的な買い替えが必要な商品が中心となります。単発購入とは異なり、あらかじめ設定した配送間隔で定期配送する点が特徴です。
ECストア運営者にとって、サブスクリプション型ビジネスモデルは収益の安定性が魅力です。都度の購入判断を待たずに、継続的な注文が発生するため、在庫計画や売り上げの見通しを立てやすくなります。サブスクの設定に便利なShopifyアプリも利用できます。
副収入に関するよくある質問
趣味でお金を稼ぐことはできる?
趣味を活かして収入を得ることは可能です。ハンドメイドの販売や、語学・知識を活かした個人向けサービスなどが挙げられます。重要なのは、趣味そのものではなく、需要がある形に整理できるかどうかです。市場のニーズと結び付ければ、副収入として成立する可能性があります。
ギグエコノミーとは?始め方は?
ギグエコノミーとは、単発・短時間の仕事を請け負う働き方です。配達やオンライン業務など分野は幅広く、スケジュールを柔軟に調整できる点が特徴です。求人サイトや専門サービスに登録することで、比較的容易に開始できます。
オンライン調査やフォーカスグループの正当性を見極めるには?
信頼性を判断するには、運営元の情報や実績、利用者の口コミを事前に確認することが重要です。個人情報の提供を過度に求められる場合は注意が必要です。多くの正規サービスでは、決済アプリなどを通じて謝礼が支払われます。
オンライン販売は、副業に向いてる?
オンライン販売は、自宅で完結できる点が魅力ですが、運営には一定の時間と管理が必要です。発送や在庫管理、法令対応などに無理なく対応できるかを考える必要があります。運用体制が整えば、有力な副収入の手段となります。
副業の確定申告は必要?
副業の確定申告が必要かどうかは、立場と金額によって異なります。個人事業主やフリーランスは、副収入を事業所得等として合算して申告します。一方、会社員の場合、副収入が年間20万円を超えると原則として確定申告が必要です。これらは所得税法に基づくルールですが、別途、住民税の申告が必要になるケースがある点にも注意しましょう。
文:Norio Aoki





